「くっ、暗いぜ!綾ちゃん!」


(C)日経映像・NTT出版




綾はとにかく暗い!すんごい暗い!ソフトを起動すると、まず綾が玄関口に立っていて、自己紹介すること から始めるんだけれど、ここからが既に暗い。声のトーンがやっぱり低いからだろうと思うけれど、それに しても暗すぎます。なになに、パッケージには「過去に辛い出来事があって、心を閉ざしている」と書いて あるなあ。なるほど、それで暗いのね。しかし、こんなにとっつきにくいとは思いもしなかった。 このソフトで出来ることと言えば、「妹(子供)との簡単な会話」「アルバムを見る」「妹(子供)の部屋 に侵入する」「妹(子供)の日記を覗き見する」「妹が外出している場合に、ポケベルに連絡できる(時代の最 先端を行くソフトなのに携帯電話じゃないんですね)」 ことだけで、1日せいぜい5分ぐらいしかソフトを起動でき ない、というかやることがなくなってしまうのだ。ソフトは常駐しているので、パソコンの電源を入れている 限り、時間はきちんと過ぎていくように設定されている。だから、学校にも行くし、12時ごろになったら 寝てしまうので、きちんと生活しているようになっているわけだ。だから、寝ている間に部屋のドアをノック しようものなら、不機嫌な顔で出てきて「今何時?疲れているから..........。」と言って部屋のドアを バタン!(ほんとにバタン!って感じ)と閉めてしまう。まあ普通の女の子をシミュレートしているんだろう。 さて、2〜3日使ってみたところ、かなりこの「綾」なる妹にはいらいらさせられる ことに気づかされた。まず、声が暗いのでこっちの気が滅入ってくる。仕事から帰ってパソコンを起動すると 綾が学校から帰っていると「お帰りなさい」と言ってくれるのだが、その声は少々明るい。しかし、ソフトを 起動するとたちまち暗く悲しい音楽が聞こえてきて、綾が部屋から出てきて、目をそらせながら 「お帰りなさい..........。」と言ってくれる。この次点でこちらの疲労が倍増されるわけで、選択肢の入力で 「最近何かあった?」とか「学校で何かあった?」とか「調子はどう?」などと聞くと、 「別に何もないから。ほっといてくれて私はいいから..........。」と本当に暗い声 で言ってくれるわけで、さらに午後11時(本当に午後の11時だぞ!)にもパソコンの中に帰ってないので、 ポケベルに連絡すると、お馴染みの暗い音楽が流れて綾から電話が入り、「なんですか?」とこれまた暗い声で 言ってくれる。ここでコマンド入力があり(本当に認識できているんだろうか?懐かしきザースのように助詞を抜いて カタカナで入力しなければだめとかつい思ってしまう)何か入れると(多分適当な文字でもいいんだろうけれど。) 「ごめんなさい、今忙しいから..........。」と言われてガチャリと電話を切られてしまう。「11時に何が忙しい んだあーーーー!」と言いたくなるのが兄心。その後、綾が帰ってきて問いただしてやろうかと思ったら、「今日疲れて るから..........。」とだけ言って、そのまま寝てしまいやんの!「こっちがどれだけ心配したと思ってんだ!」 と独りごちてしまった。




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