「とってもマルチメディアな同級生」
やほー!明けましておめでとうございます(またこれか..........)。
さて、先回まではゲームとしての同級生を紹介してきたんですが、今回はちょっと趣向を
変えてAVの世界などに進出してしまった同級生を紹介することにしましょう。
以前に書いたとは思いますが、ゲームがTVアニメやOVA(オリジナルビデオアニメの略)に進出した
ことはよくある話ですね。例にとってみるとTVアニメ「ドラゴンクエスト」、OVAの「イース」、
「美少女雀士スーチーパイ」などがあります。
これとは逆に、アニメがゲームになってしまったこともあって、「ドラゴンボール」や「ルパンV世」など
こちらの方が圧倒的に多いし、売れ行きもすごいものがありますね。
さて、アニメの方に話を戻すとして、同級生はみなさんご存知の通りアダルト
なゲームだったわけで、18歳以上は購入できませんでした。当時の状態ではR指定というものもありませんでした
ので、それをアニメにするということは当然18禁バリバリのビデオになってしまうことは当然だったようです。
OVA「同級性〜夏の終わりに」が発売されたのは今から5年ぐらいだったんですが、今ではちょっと考えられない
レンタル用と販売用が違っていたという状態で発売されたわけです。
レンタル用は45分、販売用は60分という具合になっていて、つまりこれは「きちんと見たかったらちゃんと買ってね!」
ということを強烈にアピールしたものだったんですね。
今ではこんな事をしたら消費者は怒ってしまいますが、当時ではこんなことにもかかわらず、このソフトはすごい
人気をはくしたんですね。僕も早速借りに行ったんですが、全部借りられてしまっていて、どの店に行ってもないんですよ。
レンタルって全店においてあるわけじゃないんで、困った挙げ句に予約
なんかしてしまって、物が物だけに非常に恥ずかしい思いをしましたね。
さて内容の方はってーと、売れた割には「何じゃこれわ?」って感じでした。同級生っていうソフトは、
男の優しさが憎いぐらいに表現されていて、妙に感動したんですが、このアタリが非常に簡潔になり過ぎていて、
「あれ?もう終わり?」って感じで非常に物足りないんです。まあ、45分(1時間)という時間で約20日分の出来事を
紹介していくんですから、仕方ないと言えばそれまでなんですが、その1時間の間に「こ、これわすごい!」といわせるような
シーンが1つでもあれば、「オイシイ」んですが、それさえないと「何かよくわからんなあ」という曖昧な内容となってしまうんですね。
同級生はまさにそのような内容だったわけで、つかみ所がないアニメでした。ただ、押さえておかなければならない部分というのは
きちんと押さえてあるようで、ここは評価できるんですが、何せ造りが荒い為に、「ここが見せ場じゃああああ!」というのが
よくわからなかったんですね。テンポの速さが問題だといえば問題なのですが、「銀河英雄伝説シリーズ」のようにやたらサクサク
進んでしまうというものもあるので、造りが甘い!ということにしておきましょう。


特に「ここわっ!」ていうシーンが上の絵なんですが、ゲームでもここはグっとくるシーンでしたね。でも、アニメでは残念な
ことに軽く流されてしまっていて、期待が大きかっただけに悲しかったです。
ちょっと話が外れますが、声優にも注意したいですね。はじめ同級生が発売された時にはPC−9800のショボイ音源だった
んですが、X−68000でFM音源+PCMが導入されかなり良い感じだったんですが、CD−ROMの登場で音声が出るように
なりまして、非常に恐い思いをしました。小説などに特に多いそうなんですが、CD文庫になったとたん非難轟々で、「イメージが
壊れた!」という意見が飛び交うんですね。正直言ってPCエンジンでCD−ROM版があったのを知ってはいますが、これが音声
付きかどうかは知りません。またFM−TOWNS版もあったような気が..........。
また、ソフトの発売のちょっと後にミニドラマCDも発売されました。
このCD、はっきり言ってエロテープでして、未成年に聞かせるには苦しいもの
がありました。あんなものがCD店に平気で並んでいるということはちょっと考え物です。声優としては全然知らない人を使用して
いたので、今一つ印象が薄かったんですが、これで有名な声優を出演させていれば問題ありでしょうね。(昔あったくりいむレモンPatr.5
では有名な榊原〇子に妙な役をさせていたのをしってました?「ポップチェイサー」はかなり有名な作画監督がやっていたし、かなり
裏のある作品でしたね。)
そんなこんなしているうちに、ほとんど知らなかったんですが、「同級生〜夏の終わりに」の続編がでてまして、前作は主人公の
「諸岡わたる」(実はアニメで初めて姿が実態化したんですよ)と黒川さとみが’くっつく‘とこまでいって、「あれ?桜木舞はどこ
へ行った?」という疑問が残っていたんですが、これが見事に解消されたみたいで、ようやくハッピーエンドかなあって感じ。
でも、2部構成をあらかじめ予定していたのなら、1作目の造りの甘さにはやっぱり納得行きませんよね。まあ、前作を見ていないと
話の内容がさっぱり分からないし、2作目もやっぱりぱっとしないので、「2時間物の映画」にしてしまえばいいのかなあ。
さて、その頃に同級生は2が発売され、この2は前作よりもインパクトが強かったのか、「前作は知らないけど2は
知っている」という人を結構増産してくれたようです。2についてははっきり言って僕がやり込んでいないので、紹介するのを
控えます。何せ、やり方を1歩間違えたらアウト状態になってしまうので、「ソフトでハードな物語2」(ふっ、古い!)みたいな
難易度を持ってました。だから今一つかなあって感じでやり込まなかったんですね。でも、このシリーズもアニメ化されて、高評を
得たようです。だからコスプレの時にも、この2のキャラのものをよく見かけますね。
ビデオはこんなものでしたが、最近になって前回で紹介した「同級生〜恋愛専科」も発売、かなり同級生の世界も定着してしまった
なあという感じです。(ちなみに「恋愛専科」は同級生2になって、未だに続いています。しかし、定価4000円は、めちゃ高!)
それに追い討ちを掛けたのがセガサターンで発売された「同級生〜if」と「同級生2」でしょう。
もともとコンシューマー機にはそのまま出せないソフトですが、やっぱり人気の程がすごいので、出さざるを得なかったんでしょうが、
当然18禁には出来ないので「R指定」として発売されました。特筆すべき点は、16色のものが
256色モードになっている!ということで、非常に美しいグラフィックが印象的でした。当然音声もフルボイスでした
ので、文句無し!まあ、Hなシーンは殆どカットされてもやむを得ないでしょうね。声優はちょっと同級生の世界が安定していなかった
のもあって、ちょっとうなづけないものがあしましたが、これはこれでよしとしましょう。一番びっくりしたのが、
ENDINGが付いていたことで、題名を「Memory」(1作目)「春を待つ季節」(2作目)といいまして、
非常に心を打たれるメロディで、僕はCDを探しまくりましたね。
サターン版の完全版音楽CDがありまして
「Memory」1曲だけ欲しさに購入しましたが、なんとそれだけ入っていなかった!
んですね。もう「ざけんなああ!」状態。なにが「完全収録版」なのか分かりませんねえ、ほんとに。
しかし、ほんとにこの2曲は良い曲で、機会があれば聞いてください。まあ、インターネット上でMIDI版ならいくらでも落ちてますが
歌詞が痺れるんですよ、これは。
さて、サターン版はいいとして、実はPS版の同級生2もあったりします。このソフト、発売が予定よりも遅れたんですが、今まで発売が遅れた
あまたのソフトがそうであったように、こいつも出来が最悪!パターンで、
Hなシーンが完全カットされているのはPS仕様であるがために仕方ないとしても、PC−9800シリーズパソコン版とほぼ
同様な仕上がりというのは納得行かないですね。(しかし、PSでナムコの「ダンシング・アイ」がでるのはいつの日なんでしょうね。)
このソフト、実は2バージョン存在していて、通常版¥6800とプレミアムフィギュア付き限定版¥14800!
がありました。フィギュア付きはソフマップで予約が溢れてしまったようで、これまたすごいなあと思ってましたが、いざ発売になってみると
店先に積みあがってしまい、全く売れなかったんですねこれが。多分売れるだろうということで生産を増やしたんだと思いますが、
とにかく高すぎますね。SS版さくら大戦の限定版の価格が急騰したことに
影響されて「値段が高くても売れる」という錯覚に陥った結果だと思いますが、やっぱり¥14800は高いですね。
あれだけ騒がれたのに近所のディスカウントに3つほど転がっているということは売れないんだろうなあと思いましたが、
さすがに欲しいと思いませんでしたね。前作をSS版で持っていたので、2も当然SS版。

ある日、CAT−2に「なんや、当然あの恥ずかしい箱を買ってくれると思ってたのに」と言われ、
自称「妙なソフトに金をつぎ込む」というのをモットーにしている僕としては聞き捨てならない1言で、「よっしゃ!買うたろうやんけ!」
ということで購入し踏み切ったんですね。でもその頃で¥11600ぐらいとまだまだ高い。しかし、そんなこんな
しているうちに、ソフマップが¥6980というダイナマイト価格を出したことをCAT−2からききまして、おおっ!
買おう!ということで購入しに行くと、何と¥5980でさらに値引き!いやあ、通常版ソフトより安いじゃあないか、
ということで、めちゃ恥ずかしい思いをしてレジに並び、ソフマップ特性「オリジナルバッグ」
に入れてもらっっちゃいました!(うげげ..........)当然、レジに並んでいた時、一緒にいたCAT−2は
知らぬうちに何処へと消え去っており、周囲の異様な視線を感じながら小品を差し出したわけです。でも、そんな時に限って、レジがもたついて
くれまして、どうもオリジナルバッグがどこにあるのか分からないようで(分からないようなところへ置くほど売れてなかったんでしょうね)、
お願いだから「バッグ」より、この恥ずかしい箱を隠したい衝動に刈られましたね。当然車で帰りました。
後から聞くと、この限定BOXは¥3980まで落ちたようで、「完全元値割れ・通常版にフィギュアも付いて100お得!」
になってしまったそうな。でもあれはそこまで下げないと売れなかったんですね。マップも哀れです。
しかし、内容はSS版に程遠く、フィギュアの出来も最悪で、やっぱ¥3890で妥当でした。
さて、3回に渡って同級生を紹介してきましたが、この同級生はただのHゲームではないということを
最後に申し上げておきます。このゲームを知らない人はいなくても、やってない人はいると思いますので、
これを機会にチャレンジしてみてください。きっと何かを発見できますよ!
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