「お寒うなりましたな」
秋もかなり深まってきて、もう初冬に突入してしまってますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。この「若年寄りの釣行記」
も10回目迎えることが出来まして..........というよりも、Web−MCが10回目を迎えたわけで、これの方がめでたい
ことですね。ということは「うちのパソコン自慢」も10回目を..........もう、ええっちゅうねん!
前回の釣行記では秋は爆釣なんだけれども、小生の釣り人生の中では、そんなおいしい思いを一度もしたことがなかった
と書いたんですが、それがどうでしょう。この前の(といっても10月の初めでしたが)2日間の釣行で40UPが3匹と細かいのを
含めて合計20匹!1日目は細かいのが(コバッチーというらしいが、ダサい言い方なので小生は嫌いです!)が2時間で8匹ほど
釣れたんですが、一投目からヒット!
2日目に同じ池に行ったんですが、これまた一投目にヒット!そして、五投目に40UP!がヒットしまして、野池で40UPは
かなりいい線ですよね。ロッドがミニワーム専用のエクストラファーストテーパーのミディアムライトアクションのロッドで、
ちょっと柔らかいものだったんで、魚を上げるのにかなり苦労しました。また、その池(和歌山県の畑谷池という池でごわす)の魚が
非常に良い引きをしてくれまして、右へ左へ走りまわってくれるもんですから、非常に楽しい思いをしてしまいました。
先月の釣行記では「秋は釣れない!」って書いたんですが、もしかしたらこれが秋の爆釣ってやつですかね。
でも、10月の後半になると、気温水温共に低くなってくるので、やっぱり魚の活性は下がりますよ。そうなると、どうしても朝マズメ
の釣りが難しくなってくるのは当然なんでしょう。
結局その後に40UPを2匹と子バスを8匹ほぼ連続で釣り上げまして、2時間で、12匹という久々の爆釣を体験できました!
2日連続でこれだけの釣果を上げられるというのは、やっぱり魚がスレていないというこいとだと思われます。この池の魚は平均して
大きなサイズが40cmと、ほぼ統一されている(?)ために、恐らく数年前に池の水を抜いたものと思われます。だから、その時に
新しく入った魚が平均して40cmになっているのでしょう。バスは一度水を抜いてしまったとしても、何故か戻ってきているんです。
これは分かっている人には分かっているんでしょうが、小生は知りません。恐らく稚魚に関しては、他の池からポンプなどを通して
入ってくる(池同士がポンプなどで繋がれていることが多いでしょう?)のでしょう。鮒や雷魚は水が無くなると泥の中に潜り込んで、
それを凌ぐそうですが、バスは無理でしょう。あと、考えられることはアングラーのギャング放流でしょう。これは最近特に深刻な
問題になっていて、スモールマウスバスが河川に繁殖しているという悲しむべき事実が報道されていますよね。
数年前に野尻湖でスモールマウスが釣れるということで大フィーバーしたことがあったんですが、本来ラージマウスバスと同じでスモール
マウスバスは日本の魚ではありません。ラージマウスバスは明治時代に「赤城鉄馬」という人が食用としてわざわざ輸入したんですが、
スモールマウスは金儲け根性の旺盛な連中が繁殖目的で輸入したんじゃあないかいなあと思ってます。スモールマウスのヤバイ点は、
特に河川で繁殖してしまうということで、その勢いたるもの「怒涛のごとく」。最近では利根川の上流で、虹鱒やイワナなどのかわりに
スモールが釣れてしまうそうな。確かにゲームフィッシュには最適なんでしょうし、バスを長年釣っている小生には本来嬉しい話なんで
しょうが、未だ害魚扱いされているラージマウスバスに加えて更にスモールマウスまで出てきたら、それでも最近釣り禁止の場所や
水を抜かれてしまう池が増えているというのに、更なる迫害があるに決まってます。まあ実のところ、土着の生態系に、新たな生物が
侵入してきた場合、その生態系は始めは破壊される方向に進んでしまうんですが、3、4年で回復をしてしまい、その新種と共存の道を
歩むものなんですが、そんな難しい話を「バスは害魚だ!」なんて血相を変えて叫んでいる連中に話しても、理解できるわけないわけですし、
相手も理解しようとしないでしょう。
うちの近所に大野池(大阪府和泉市の信太山)なるものがあるんですがその池には
10年ぐらい前までワカサギが生息していて、ショボい仕掛けでも面白いほど釣れたんですが、それが今は昔のことなりけりで、現在は
全滅してます。それが、一般に「ブラックバスが悪い」ということになっているようですが、そのワカサギがいっぱい釣れたころから
すでに50UPのバスがばかばか釣れていたわけですから、その論理はおかしくなります。50UPにまで成長するなら少なくとも5年
以上は必要なわけで、3、4年で環境が安定するというデータがある以上、一概にバスが悪いという方程式は当てはまらなくなります。
どちらかというと、ワカサギが全滅した理由の大部分は、「大野池の水を市に売るようになった」ことが原因のように思えます。
20年ぐらい前なら大野池も入漁料を取っていたので、水位も安定し、かなり良質の水があった為に、魚の成長も良く、また、今のように
空前の釣りブームもありませんでしたので、ゴミなども少なく、いい釣り場だったわけです。しかし、水を売ることによって、毎年、
2メートルぐらいの水深の上下変化が起こり、釣り人が釣り場に落として行くゴミなどから水質が悪化し、もともと奇麗な水にしか住めない
魚が全滅してしまったということになります。このような流れはなかなか興味をもって事態を見守っていなければわからないもので、
現在空前のブームを巻き起こしている「バスフィッシング」の対象となる「ラージマウスバス」が害魚扱いされてしまっても仕方の無いこと
なのかも知れません。現在こんな状況にある池や湖も多いと思われます。
さて、話を戻すとして、最近の野池にはほぼ確実と言って良い程バスが生息しています。ブームのお陰で、近所の名だたる池には連日のように
人が押し寄せ、釣れもしない池で一生懸命ロッドを降っている姿は本当に哀れです。彼らは「メディア」というものに侵されてしまっているわけで、
「雑誌に載っている=良く釣れる」という錯覚をおこしているようです。まあ、どちらかと言えば「釣れるフィールドを知らない!」という
事なのかも知れませんね。とにかく雑誌に載っている場所というのは決して良く釣れることはなくて、「釣れたことがある」「過去に釣れた経歴のある」
という事実が非常に多いんですね。ですから、土日になると何処からともなく人が出現して、知らない間にフィールドは人だらけゴミだらけ。
そんなんじゃ釣りになりまへんがなあ。釣りって言うのは「空気の澄みきった静かな朝。薄靄の立ち込める誰も居ないフィールド。」なんていうのが
本来の理想なんです。大野池も昔はそうだったんですよ!バスのバカデカイのが澄み切った水の中をゆうゆうと泳いでいたんですよ。
今、そんなフィールドは車で1時間走らなければ行けなくなってしまいました、これは非常に悲しいことです。
今回行った畑谷池はそんな意味で非常に面白いフィールドだったんですが、うちの近所の池がこんな状態に戻るのは一体いつの頃やら..........。
そろそろ、シーバス(鱸:スズキ)を釣りに行ってみたいと思うこの頃、バスだけでなく、ソルトウォーターのルアーフィッシングや渓流のフライ
フィッシングなんかも手掛けたらいいんでしょうねえ。では、次回の講釈で。
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