「最後に」




よくよく考えてみますと、家で釣りのゲームやるのって、実際にフィールドにでてやってるのと同じ要領で釣りが出来るんですよね。 フィールドはTV画面だし、ルアーはゲームソフトとして表現できます。面白いことに釣糸は本体からでているコードのようなものだし、 竿とリールはコントローラー。これぞまさにバーチャルリアリティと言うんでしょうかね? じゃあ、いったいどんなソフトが良いのかということになるわけですが、やっぱり現時点で発売されているものではなかなか合格点が あげられないと思います。それぞれのソフトは特徴的で、似通っているものはほとんどないんですが、どうもただのゲームとしてしか 造られていないと思うんですね。じゃあそれ以外に何がある!という人も当然いるわけでしょうが、釣りを知らない人向けでなく、 釣りを一生懸命やっている人にも楽しんでもらえるものにした方が良いに決まってます。なぜなら、釣りを知っている人が面白いという なら、知らない人がやってもそう感じるはずだからです。しかし、決してマニアックになってはいけませんね。操作性がメチャクチャ 難しいとかそんなのは駄目でしょう。つまり、釣ってんだなあという感覚を持たせつつ、飽きさせないというものであれば、グラフィック がしょぼかろうが音楽が死んでいようといいわけで、最近のソフトはそのあたりが忘れ去られているようで、グラフィックは奇麗だけど..........。 というものがあまりにも多い。背景や魚にわざわざポリゴンなんて使わなくてもいいんですよ。
今度PSで「スーパーブラックバスX」(スターフィッシュ社)という新作が出るそうで非常に興味深いんですが、PSでやるならせめて リアルなものにして欲しい。トップビューなんてお話になりませんね。やっぱり釣り人の視点でなきゃ。ルアーは当然使っているものの 形・色は区別する。動きは大まかでもいいから、らしく再現する。ルアーは前作同様引っかけたら無くなる。そしてここからが大事! アナログスティックのバイブ機能を使って、「アタリがきたらコントローラーが震える!」これっきゃあないでしょう。魚とのファイトシーンでも バイブを使ったらいいかもしれませんが、やっぱりアタリはバイブでなきゃあ!そして方向キーでアワセ。
残念ながらソフトの開発が終わっているようなので、これらは再現されていないでしょうが、誰かやってほしいですね。






先回と2回に分けて釣りのゲームを特集してみたんですが、このレポートを書いてみて感じたことは、本当に釣りというものが好きで 一生懸命になってソフト造りをしているところがどれだけあるのかなあということです。最近の釣りブームは本当に異常な程の勢いで 衰える事を知らない様子ですが、そのブームに乗って「造れば売れる!」という事実から金儲け主義に走っているのでは という疑問が頭を離れません。本当に釣りをやった事のある人ならもう少し釣りという遊びを大事に取り扱ってくれると思いますし、 内容も、いい加減なものも造らないでしょう。しかし、そのソフトハウスも商売ですから、有名プロの名を使用して売れ行きを伸ばすな とは言いません。でも、期待して購入したユーザーの気持ちをもっと考えて、ソフトを造って欲しいと思いますね。





そう言えば、最近タ○ラから発売されている「バスコレカード・97’」(97があるということは 当然来年には98’が出るということなんでしょうかね)という怪しげなルアーコレクションカード ご存知ですか?超人気のルアー(これまた人気という言葉が非常に怪しい!)の写真をカードにしたものなんですが、全部で112種。 10枚入りで300円というもので、最近妙に流行っているカードのバスルアー版です。これが非常に笑えるカードで、とにかく「人気 の」という言葉が非常に可笑しくて、どう見ても「誰も買わないよ!」というルアーが多数載せられていて、 非常に笑えます。ZEALやスポーツザウルスのバルサ50、エバーグリーンのデルタフォース(スピナーベイト)やその他のトップウォータールアー。 BUD&JOYやハトリーズなんかも最近では超人気。そんなルアーがほとんど網羅されておらず、裏にルアーの使い方が書かれているんで すが、メーカーのうたい文句の完全な受け売り状態。要するに理解していない人達が造るから糞ゲーやこのカードみたいに笑えるものに なるんでしょう。だから、金儲け根性はいけませんねえ。業界だけでなく、その遊びそのものも衰退させてしまいますから..........。



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