「トップウォーター私・その2」







先回はトップウォーターの歴史等を書きましたけれど、今回は必要なタックルについて少々 書いておきます。ルアーロッドというものはピンからきりまでありますが、簡単に言うと柔ら かいものから硬いものがあるわけです。おおまかに使い方を言うと、柔らかいものはトップ ウォーターに、中ぐらいものはオールマイティに使用でき、強いて言うならクランクベイト やスピナーベイトに、硬いものはワームやジグ系統に使用します。何故トップウォーターに に柔らかい竿が必要なのかと言いますと、トップウォータールアーというのはクランクベイト などと違い自分からアクションするようには出来ていません。よって釣り人が自分でルアー に動きを与えなければならないんですね。その際に硬い竿を使うと竿がしならないため、 ルアーに直接力がかかってしまい、滑らかに動いてくれないんですね。それが柔らかい竿に なると、力を吸収してくれますので、滑らかに動かしやすいんです。まあ、硬い竿でも出来ない わけではなく、実際ダイワとかから発売されているロッドは硬いものばかり。慣れてしまえば どんなロッドでもできます。参考程度に述べておくと、ワームやジグなどは針が太いので、バス の顎を貫くのにかなりの力を要します。よって硬くて反発力の強いロッドを使用しないと、 うまく針がかかってくれないんですね。小生はダイワが開発した「ソリッドティップ」(*1) という竿の先端だけが曲がるエキストラファーストテーパーというものが気に入っておりまして、 ワームを使用する際には必ず使用してます。
さて、トップウォーターのロッドに関してもう少し述べましょう。最近のブームで各社から トップウォーター用のロッドが発売されるようになりました。素材としては一般的なカーボン 製のものもありますが、ほとんどがグラスファイバーを使用しています。これは滑らかなアク ションを生むには、反発力は弱いが腰があって柔らかいロッドの方がいいわけで、カーボンは 反発力が強いので、グラスファイバー程の性能が引き出しにくいそうです。しかし、グラス ファイバーは重いという欠点がありますので、最近は軽くて本来の性質を失わないグラスロッド が開発されているようです。
メーカー別に見てみると、


◎スポーツザウルス社
@バッシングシャフト・トップウォータープラッギン62’及び56’
長さ6.2と5.6フィートのトップウォーター専用バスロッド。材質は56がカーボンで 62がエポキシグラス。両方とも胴体部にボロンを使用している。ブランクの粘りは素晴ら しいが、かなりの重量があるため(特に62)使いづらい点もある。62の方はチャンピョン グリップ対応のグリップ無しバージョンもある。
Aフィリップソン BC−60・BC-56
往年の名作フィリップソン社のバスティマー60と56の完全復刻版。材質はエポキシ グラスを使用し、ガイドもカーボロイを使用するなど当時の造りをそのまま再現している。 アクションは60の方がバランスが良いように思われる。昔のままの造りなので、耐久性に 問題を抱えているようで、高価(¥44000)なこととあわせて初心者にはあまりお勧め できないロッド。重量はかなりあるけれど、Abu4500Cなどとあわせて使うとグッド!
◎フェンウィック社(fenwick)
@アイアンホーク・トップウォーター
昨年リリースされたロッド。ピストルグリップがシブイ。そしてとにかく軽い! エポキシグラスとカーボンを50%ずつ入れて軽量化を図っただけはある。ブランクは 種類用意されており、スピニングとベイトの柔らかいやつはグニャグニャで振っていて 非常に気持ちいい。しかし、魚がかかったら引き上げられるかどうかは疑問である。 アンバサダー1600Cなどの小型リールと合わせて使用したい。


◎ZEAL
@プッシュウォーター
トップウォーター専用のルアーでお馴染みのZEALは当然ロッドも造っている。その名も プッシュウォーター。ロッドの色で白いブランクに赤のハンドルが「KAORI」で、緑の ブランクに黒いハンドルの「KASIWAGI」という種類があり、その中でも、「プッシュ ウォータースペシャル」(5.6fライトアクション)「プッシュウォーター・オールラウン ダー」(5.6fミディアムライトアクション)「プッシュウォーター・アマゾン」(6f ミディアムアクション)「プッシュウォーター・スーパーアマゾン」(6.6fミディアム ヘビー)がある。価格は¥39000〜¥44000まで。小生はKAORI SPとオール ラウンダーを使用しているが、アンバサダー2500との組合わせはかなりいけるように思う。 生産数量が少ないので、現時点では入手が難しい。
Aチマチマシリーズ
上記のプッシュウォーターはベイト用に開発された物だが、チマチマはスピニング用。 KASIWAGIとKAORIがあり、長さによって「チマチマ5」「チマチマ6」 「チマチマ7」がある。2ピース仕様になっている。
ABOYS&GIRLS
プッシュウォーター及びチマチマの廉価版で、プッシュウォーターを買えない少年少女のた めに発売されたが、買うのはやっぱり大人でした。56はスペシャル(SP)と同じライト アクションで、60はオールラウンダーを6フィートにしたぐらいのミディアムアクション。 ガイドがゴールドサーメット(*2)ではなくゴールドSCIガイドになっているのが大きな違い。 価格が¥24000と安い(?)ため、結構売れている。この他にも56と60のスピニングロッド が用意されている。そう言えば、この



◎スミス
@スーパーストライク
スミスのトップウォーター用のグラスファイバーロッド。ごついブランクにチャンピョン グリップというこのロッドは、今でも復活を望む声が多い。この亜流としてトップウォーター プラグメーカーとして名高い羽鳥静夫さんの「ハトリーズスティック」なるものもあった らしい。
Aバスマニック
去年発売されたトップウォーター専用シリーズ、長さから硬さまでかなりのアイテムを揃え ており、パーツもチタンフレームゴールドサーメットを使用するなどのこだわりがある。 価格も安い。材質は特殊なグラスファイバーを使用し、軽量化を図っている。但しグリップ が真っ直ぐの棒なので、使い勝手は好みの問題。小生は嫌い!



◎ゴダグレイ
@#211及び#206
B.B.ハウスの田中秀行氏が作り出したトップウォーター専用グラスファイバーロッド 往年の名作フィリップソンを再現したようなロッドで、田中さんのこだわりがひしひしと 感じられる。#211は12gぐらいまでの小型プラグ用。#206はザラのような大型 プラグ用で、グリップ付きのものとフェルール付きのグリップ無しがある。今年はチャン ピョンタイプ(フェザーウェイトのオリジナルよりも遥かに出来が良い!)ものを付けた タイプが販売される予定。ちなみに全国のルアーショップで販売されるが、B.B.ハウス へ行けば、このロッドのフジのニューガイド付きのタイプや、自分の思うような形・長さの グリップを造ってもらえたり(当然有料)、ロッドに名前を入れてもらったりできまっせ! 非常にお勧め。



◎ポッサム
渡辺釣具が代表的に取り扱っているルアーブランドの出しているロッド。自分で使ったことも ないし、実物を見たこともないのでよくわからない。



◎ダイワ精工
@TEAM DAIWA−S 正式名称「TD-S601(661もある)MS-B」というトップウォータ−トゥイッチングロッド。 正直言ってミディアムアクションなので非常に硬い。いくらスローテーパーであると言っても この硬さは独特なものだと思う。使い勝手は良いが、硬いので大型のスケーティングアクション には向いていないと思われる。ただし、きびきびしたドッグウォーキングアクションには最適で TD−PENCIL(*1)やSUMMY(*2)などはこれでないとだめかなって感じでした。
ATEAM DAIWA−X
ダイワが今年発表した新シリーズ。銀色の一見シブイが、よく見ると造りの荒いロッドで 非常に高価である。1昨年にシマノが販売して失敗した「インナータイプ」(ラインが竿の内部 を通っている)のロッドを今時なぜ?というタイミングで出しちゃったようで、イマイチ爆発 的に売れていない。この値段ならメガバスの「デストロイヤー」が買えてしまう!(物があれ ばの話だが...。)アクション的にはTEAM DAIWA−Sと同じで非常に硬いロッド。



◎メガバス
@デストロイヤーF1−60X
最近何かと話題のメガバス社が提供する「デストロイヤーシリーズ」のトップウォーター用ロッド。 ペンシルベイトのDOG−XとPE(ヨリ糸)ラインの組み合わせを前提に設計されたものらしい。 このロッドが出ると言うことを聞いてすぐにあるルアーショップに注文したが、2年経った今なお 現品が来ない..........。アクションは硬いそうで、ダイワのロッドと同じ様なのかなあと思う。



のようなものがありますが、その他のメーカーにもトップウォーター用のロッドがラインナップされ ているようです。まあ、有名メーカーのロッドは大まかに汎用性があるので、トップウォーター以外 にも使用できるんですがね。まあ、ザウルスのフィリップソンの宣伝のように「このロッドでは ピッチングもフリッピングもできない。力任せにバスをぐいぐい引き寄せることもできない。トップ ウォーターにしか使えない!」なんていう文句を平気で書けるような完成度の高いロッドなんて、 量販店向け生産を中心とした大メーカーが出来るわけがないのであって、ザウルスにしても少量生産 のラインにフィリップソンを乗っけているようで、コマーシャルペースに乗るかどうかはあやしい。 が、フィリップソンなんぞは昨年の5月に発売したんだけれど、初回分は大阪に12本しか入らなか ったそうで、かのB.B.ハウスに4本入ったのだからその他の店には殆ど入っていなかったそうです。 ¥44000もするのに売れまくりで、大量生産出来ないのもあって現在もなお入手は超困難です。 さて、トップ用のロッドは柔らかくなければならないということを言いましたが、その理由をお話し しましょう。
トップウォーターフィッシングというのはルアーをアングラーの意志通りに動かしてこそ、その効果 が得られるのであって、ただ引っ張っているだけではルアーはアクションをしてくれません。 ぼよよーーんと投げて、ぼちゃんと水面に落として、リールをくりくりと回してみても、スイッシャー やバズベイトなどはともかく、ペンシルベイトなんかは、すいーーーーっとこちらに寄ってくるだけ。 こんなんじゃあバス君はまず釣れません。じゃあどうすんの?ということになりますが、ここで腰の あるぐにゃぐにゃのロッドが生きてくるわけで、ルアーが着水したらまず糸のたるみを取って、 ロッドを「くいっ!」と軽く振る。そうするとルアーは横に「くいっ!」と首を振ってくれるんです。 初めに右に向いたら、少しリールを巻いて更に「くいっ!」とやると今度は左に「くいっ!」と首を 振ってくれるんですね。要するにくいっと振ってリールを少し巻くの繰り返しが、「スキーイング」 「ウォーキングザドッグ」というアクションとなるわけで、せわしく首を振るのが「ウォーキングザ ドッグ」。大きく横に滑るのが「スキーイング」となります。スキーイングはきれいに滑らせるには 柔い竿とかなりの熟練が必要に思われるので、初心者は固めの竿でウォーキングザドッグから始めれ ばいいと思います。 結論として、
スキーイングするペンシルベイトには「柔らかくて腰のあるグラスファイバー製のロッド」 ウォーキングザドッグのペンシルベイトやポッパーやスイッシャーやバズベイトには「少々硬めのカーボンロッド」 という具合に使い分けしていけば良いでしょう。価格は殆ど気にしなくていいでしょう。トップウォーター 専用と唄っているロッドはわざと価格を上げてあったりするので、かなりの価格になっているようです。 だから、別にトップウォーター用と書いてなくても柔らかいものなら使用できるので、こだわらなくても いいかもしれませんね。小生は死ぬほどこだわってますが......。

次にリールですが、特にこれといった制限はありません。しかし、あんまり巻き上げるスピードが速い ものだと、思った以上に早くルアーが手元まで帰ってきてしまうので、専門用語を使うなら 「5.1:1」ぐらいの遅いリールがいいと思います。大きさも、小型なら小さいものを選び、 (Abuなら1600や2500)大型を投げるなら大型のもの(4500や5500)などが 良いでしょう。基本的に重いものを投げる場合が多いので、スピニングタックルは避けるべきと思 われます。ラインは3〜4号(10〜14 ポンド)ぐらいでいいでしょう。メーカーと特に重要で はありませんが、なるべく浮きやすい物を使用した方がいいです。ラインが沈んでしまうとルアーの 本来の動きが規制されてしまうことになりかねないんですね。まあ一般に米デュポン社の「ストレーン」 なんぞが、妙に値段が安い。(1000m巻きなんぞがある)但し、一般には売られておらず、アメリカ から個人輸入しなければならないのだ!まあ、意外に簡単にできるみたいなので、「BASS PRO SHOP」 などをどこかで購入するかしてやってみてはいかがでしょうか?ちなみにストレーンの色はゴールデン (オリジナル)が良いと思いますです。はい。
さて次回は、トップウォータープラグを個々に分析していこうと思ってます。


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