「常駐されるという恐怖」



どうして私が「常駐」という言葉を恐れるのか、説明しろというのか。常駐という 言葉を聞いたとき、普通以上に身を震わしたり、隠やかな秋の日の部屋の中で夕暮 に染まるモニタの中に常駐という言葉を見るとき、吐き気や不快を催すように見え たりするのは、どうしてなのかと。私の常駐に対する反応が世間一般の悪臭に対す る反応とそっくりだという者もいるが、私としてもそれを肯定するのにやぶさかで ない。これから私が出くわした最も恐ろしい出来事を話して、それが私の奇癖のし かるべき説明になるかどうか、その判断は君たちにまかせよう。

ハワード・フィリップ・●●クラフト「常駐」より



なんて冗談はさて置き、第4回目を迎えたこの「うちのパソコン自慢」は、最近と っても大人しくしているG6−200のことではなくて、その内部に常駐している ものについて書こうと思う。
「常駐」という言葉は、僕の背中をぞくっとさせるに十分な効力がある。冒頭に書 いたハワード・フィリップ・ラブクラフトの「冷気」(創玄社推理文庫「ラブクラ フト全集4巻」より)の主人公のように、常駐されることには恐怖を覚える。 僕は以前に伝説のパソコンX68000を使用していた。こいつには一時世間を 恐怖のどん底に陥れたコンピューターウィルスで一躍有名になったパソコンで、 「地球防衛軍2・ファーサイドムーン」という今をときめくアートディンクが造り 出したソフトに「難波1号」というウィルスが混入されたことが発端であった。 メーカーがすぐに送ってきたワクチンでうちのパソコンは感染していなかったこと が判明したが、その時からウィルス=常駐するものに対する恐怖が僕の心に根を おろしてしまったわけだ。さて、最近はWindowsパソコンなるものが一世を 風靡しているが、こいつには当然常駐するソフトが非常に多いように思う。時計や スクリーンセーバーなどがその例なのだが、やっぱり何かと常駐は嫌なものだ。 一言スクリーンセーバーと言っても色々有るけれども、特に昨年の11月に発売さ れた「H.R.ギーガー」のスクリーンセーバーは常駐してしまうので、他のソフト の処理がすこぶる遅くなるという非常にヤバイ欠点があったりする。しかも僕の G6が初めて家に来たときにインストールしたら、「ウィルスが混入している恐れ があります」なんて妙なメッセージが出たりして、非常に厄介だった。だから、僕の 常駐に対する恐怖感というものがますます増幅されてしまうわけで、これまた困った ものだ。また、常駐する時計も厄介で、僕が愛用している「Emi Clock」も 常駐の代名詞で、これもDirectXと非常に相性が悪いみたいで、「Diablo」 なんかを起動するとしっかり強制終了されてしまうわけだ。だから、DirectX 系のプログラムを起動するときは、必ずEmiを終了させなければいけないようだ。 さて、常駐するゲームが最近ちらほらしているようだ。まあゲームと言うより、環境 ソフトというかなんというか、とにかくゲームとは呼びにくいもので、ただじーっと 画面を見ているだけで、時々思い出したようにマウスで操作してやるというものだ。
最近本当に社会現象にまで発展した「たまごっち」のWin版が出るそうだが、「CD −ROMたまごっち」はしっかりと常駐してくれるそうで、これまたDirect−X との相性が非常に悪そうだと思う。うん万円で売られている「たまごっち」がWin版 になったところで、”キーホルダーがナイス”な「たまごっち」にとうてい勝てるわけ ないわけで、「福袋+CD−ROMたまごっち」が1万円で売られることはまずないと おもわれる。(本物のたまごっちは最近中身の知れない福袋と共に売られていることが 多く、最低でも1万円以上はする!)まあ、カラーになったとか音声が16Bitにな るだろうとかあるけれど、パソコンを持っていないコギャル相手の商売にはならない。 やっぱコギャルに売れなきゃ、最近の商売はあがったりですわ。



さて、たまごっちに見られるような 育成型シミュレーションというものはいつからメジャーな存在になった のだろうか。僕が知っている範囲では「プリンセスメーカー」「卒業」 という言葉が頭をよぎるのだが、ここ数年でバーチャルペットというもの が以前ほどではないがもてはやされていることにも注目せずにいられない。 ペットをコンピューター内で飼育するという試みはこれまた立派な育成 シミュレーションと言えるわけで、これらの題材を扱った製品は後を絶たない。 9003incが作成していた「アクアゾーン」は超有名なバーチャルペット の代表作で、ブームの火付け役になったといっても過言ではない。デスクトップ 内にある仮想水槽の中で数種類の熱帯魚を飼育するというだけのソフトで、 ゲーム性は微塵もない!はじめは物珍しさで良く売れたが、しまいにゃあ「魚が 良く死ぬ」「面倒くさい」「処理が重くなってしまう」「魚の種類が少ない」な どの欠点が有り、衰退しつつある。まあ、オプションディスクの追加で、魚の 種類はある程度増やせるものの、1種4000円近くするので、馬鹿馬鹿しくて やってらんない。おまけに本体セットが¥14800もする!ほんとの熱帯魚を 飼うのにかかる費用に比べたら微々たる物なんだろうが、パソコンのソフトにし ては妙に高いかなあ。これじゃあまるでGAI●AXの「エ●ァン●リオン・ 鋼鉄の〜」の世界じゃあないか!パソコンソフトの質はさっぱりで殆どぼったくり のGA●N●Xのことだから、まだ発売されていない例のソフトは期待できない なあ。
CGで描かれた動物に慣れてしまうと、妙に本物の動物が新鮮に見えてしまい、 「世の中何か間違っている」と思わざるを得ない。本物の熱帯魚はやっぱりすごい ですね。
さて、常駐の話を進めよう。昨年の末にパイオニアLDCよりデスクトップ上に 女の子が住み着いてしまうというサイケデリックなソフトが話題を呼んだのを 当然皆さんはご存知だろう。(話題を呼んだかどうかはあやしいな) PSで大人気(?)だったカルトな会話シミュレーション(?)「Noel」の 主人公(?)である清水代歩(しみず かほ)がデスクトップに住み着き、喋るわ 動くは、おまけにタスクランチャーの機能も搭載しているという1粒で2度オイシイ というソフトのはずだった。発売したての時は完売してしまったようで、僕もし っかりと買いました。インストールしてみて、その容量の大きさに驚かされてしま った。およそ50MB!一体何にそんな容量が必要なんだ?と思えるほど大きい。 起動してみると代歩が喋った。おお...。あれれ?2言目が続かない。 タスクランチャーということなのでアイコンを登録して起動した。 「あらら..遅い」
正直言って起動にめちゃめちゃ時間がかかっているわけで、正直言って使えない。 そのくせ「ねえ。」「もう。」「ちょっと」とか小言を連発してくるので、いらいら してほおって置くと「ねえ遊んでよ!」と言われる。「遊ぶってどうやって遊べば いいんじゃあ!」ってかんじで、正直ってやりようがない。結局HD内から抹消され てしまう運命にあるわけで、今となっては中古へがんがん並んでいる始末。やっぱり 住み着くなんて大袈裟な言葉を出すべきじゃあないよね。
さて、最近雑誌で妙に見かけるようになったが、「コンピューターへバーチャル妹が 住み着く」というソフトがあるのをご存知だろうか。「My Little Lovers」 というソフトだが、これが厄介なのか凄いのかよくわからない。でも、常駐するうえに かなりのカルト性をかもしだしているこのソフト。非常にスルドイものがある。 では、それは一体どんなものだろうかを紹介しよう。

妹いりまへんか?
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