ここ2・3年で都会と言われる(?)町中に、かなりの数のルアーショップができている。
その数ははっきり言って異常かなあとも思う。しかも、出来ている場所が近所に池や湖などの
フィールドが近所にまったく存在していない所にだ。特に大阪の話だが「フィッシングサロン
心斎橋」などは難波のど真中の心斎橋のアメリカ村の中にあるし、その付近にも「カミカゼ」
「TOPIC 心斎橋」などその他にも何件かが存在している。ほら、近所に池なんかないでしょう?
でも、意外と大きなスポットの近所にはモダンな造りのルアーショップしかないことがある。
琵琶湖なんかは、彦根〜米原間に小生が知っているだけで3件の結構イケてるルアーショップが
あるけれど、そのうちの2件は普通の「釣り具屋さん」という店の中に、ちょっとプロショップ
風の「品揃え」(決して造りがプロショップじゃあないんですよ)をしている。名前を出すと、
「北村釣具」(彦根)「ナカニシ」(米原)は釣具屋で、「MUDDY'S」(彦根)はプロショップ。
品揃えはナカニシが一番マニアックかな?「大郷屋」という量販店もかなりの品揃えと聞いたが
小生は行けなかったので詳しいことは言えない。
さて、このコーナーは小生がいつもお世話になっている「ルアーショップ」を紹介していく
こうと思っている。最近の売れ筋ルアーが高確率に入手できる店や、超マニアックなルアーを
置いてある店まで色々と紹介するが、小生があまり店長とうまく付き合えていない店もあるので、
店に行って「ホームページで見たから来た」などということを言わないようにして下さいませ。
「B.B.HOUSE」
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記念すべき第一回は、トップウォーターマニア及びロッドビルダーとしてはかなり有名な
田中社長が経営する「B.B.HOUSE」の紹介。田中さんは現在「GODAGREY」
(ゴダグレイ社・バレーヒルが窓口)というブランドでトップウォーター用のロッドやルアー
を販売されている。店は本来なら芦屋市にあったのだが、阪神大震災で店が全壊したことと、
脳のポリープ除去手術を受けられたことなどから、しばらくの間店を閉めていたそうだが、
南海高野線堺東駅の銀座商店街(だったと思います)の中で一時的だが店を再開させた。
小生が初めてこの店を訪れたのは昨年の1月ぐらいだったと思うが、芦屋から移ってきたと
いうことを知らなかったので、こんな所にプロショップなんてあったっけ?ぐらいで店に
入った。置いてあるものはかなり凝ったものが多く、ロッドなどは田中さん自ら作成したもの
だそうで、今まで既製品しか知らなかった小生は手作りロッドに驚いた。今まで、ショップ
ブランドのものは知っていたが、恐らく外注で作成したものだろうと思っていたからだ。
まあ、当然といえば当然かな。
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入り口を入って正面にカウンターがあり、ショウケースには*Abuをはじめとするリール
が並んでいる。その左脇にゴダグレイブランド(?)のロッド(*ブランクはほとんどG・ル
ーミスのもの)が並ぶ。価格は2万5千円〜3万5千円。普通の有名メーカーのロッドなどに
比べると少々高いが、こんなロッドがあれば....という希望に過不足なく答えてくれる
のがいい。さすがはその道のプロだなあと思う。ロッドの色やグリップの形状なども当然な
がらカスタムメイドであり、3万ぐらいで世界に1本、自分だけのロッドが手に入るわけだか
らオイシイ話だと思う。
しかし、小生がここまでの事実にたどり着くまでには少々時間がかかったわけで、きっかけは
泉南郡にある「KUMA HOUSE」なる新興のプロショップに行った時だった。「クマさん」
と呼ばれる店長が、「*アワビ張りのザラ」の事を話題にしたとき、小生はふとアワビ張りのザラ
(ザラはHeddon社のザラ・スプークのこと)を見た記憶があったことを思い出した。当然それは
B.B.ハウスにあったもので、¥3000(ザラは¥890)で3個だけ売っていたものを買えな
かったという悔しい経験があったためしっかりと覚えていたのだ。そのザラを作っているのが
クマさんの師匠にあたる人で、それが田中さんだったわけですね。それから色々B.B.ハウスに
いくようになったわけだが、田中さんは本当にいい人だと思う。初めて来たお客だろうと、常連
だろうと関係なく気さくに話し掛けてくれるし、業界の裏話や、ルアーやロッドの作り方まで、
懇切丁寧に教えてくれるのだ。小生もルアーの作り方を教わり、本当に役に立った。さらに、
作り方だけでなく実践まで目の前でやってくれるから驚きである。
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そんな田中さんにも少し変わった所がある。変わっているのか普通なのかは小生には判断つき
かねるが、田中さんは「最近になって発売され、やたら有名なルアー」がお嫌いなのだ。何回か
店に足を運ぶようになって気づいたことなのだが、量販店に多量に並ぶ「ダイワ」「シマノ」
などの有名メーカーのルアーはほとんどない。あるとしても少量で、その代わりに置いてあるも
のは「*Heddon」だの「*Rebel」だの「*Fred Arbogast」などという昔からほとんど形の変わって
いないメーカーのものばかりなのだ。つまりかなり偏った商品を並べていることになる。だから
田中さんに「*メガバスのポップXはないですか?」などと聞こうものなら、
「ポップXはわざと置いてません。あれは日本で最低のポッパーです。」と言いながらアクションの
説明から入り「レーベルのポップRは使ったことがありますか?」と聞いてくるのでNoと答えると、
「1回使ってみてください。これは今まで何十年も形が変わっていないんです。」という風に説教
されてしまいます。さらに「メガバスの*DOG−X」「*ZEALのテラー」などを聞くと「ヘドンのザラ」
を薦められる。それを嫌がるお客もいるようだが、小生は田中さんの言うことはもっともだと思う。
最近のブームでメーカーは作れば売れる状態の中、ろくなフィールドテストもしないで製品化に
踏み切ることが多いようで、そんなルアーは1年かそこらで消滅している。実際日本製のもので
何十年も変わっていないものは、スポーツザウルスの「*バルサ50」や*ノトス社のレッドペッ
パー、ズイールのウッドルアーぐらいで、ズイールは本当にいいものを作っていて、変えていな
いないのではなく、今でも超人気で作れば確実に完売という状態にあるから変える必要がないと
いうもののように思える。(田中氏に言わせるとズイールのテラーは日本で最低のペンシルベイ
トだそうだ。確かにズイールのルアーは水に浸けたら割れてしまうなあ。ルアーは水に浸けるも
ののはずなんだけれどね....。)
田中さんは釣りは格好ではなく安くても格好が悪くても良いものは良い。だから使ってください。
という気持ちでお客に接しておられる。だから、説教じみたことも言うのだが、本当に釣りを楽し
んで欲しい、好きになって欲しいという気持ちの現われなのだろう。小生はそんな田中さんが
好きである。皆様も一度行ってみてください。残念ながら堺東の店は芦屋の店舗が完成した段階
で引き払うそうで、7月には芦屋へ帰られるそうだ。うう..残念。
問い合わせ先
「B.B.ハウス」 堺東銀座商店街内 ゲームセンター「パール」2F
TEL:0722(33)8447
うんちくです
*1 Abu:Abu Garuscia(アブ ガルシア)。 スウェーデンの老舗リールメーカー。 Ambassadeur(アンバサダー)という リールを多数販売している。古くからある メーカーなので、このリールはコレクターズ アイテムとして高価で取り引きされる。 大きさは1600〜6500までの数で表わす。 小生は2500Cが好きで、トップには必ず 使っている。Abuのリールは正直言って 性能が良いわけではないが、頑丈に関しては ぴか一だ。
*2 ブランク : ルアー竿の胴体部分。糸が通るガイドやリールシートを除いたカーボン
などの棒と思ってください。
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*3 アワビ張り : アワビの裏面をシート状に加工 し、裏が接着シートになっているもの。 その輝きは、かなりナチュラルな感じで よく釣れるという話。メキシコアワビか 日本アワビが多く、それに色々な色を付けて 売っているが、非常に高価。縦4cm×横15cm ぐらいのシートで¥1200以上はする。 上記のザラは田中さんの一発モンだったそうだ。
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*4 Heddon:アメリカの超有名なルアーメーカー。 世界でウッドを使用したプラグを初めて開発した。 昔のルアーは世界でコレクションされ、超高値で取り 引きされている。日本でもザラスプークをはじめとし て愛用者は数知れない。しかし、造りや塗装の雑さ、 サイズが妙に大きいことなど、なかなか馴染みにくい かもしれない。
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*5 Rebel : ヘドンと並ぶアメリカのルアーメーカー。 昔はダイワが輸入代理店として日本に輸入していた。 ミニR、PopR、クローフィッシュなど名作が多い。 写真は左からサスペンドR、ポップR、クローフィッシュ。
*6 Fred Arbogast : アメリカでこれまた老舗のメーカー。 写真のジッターバグはあまりにも有名。
*7 メガバス(Megabass):浜松に本拠地を置く ルアーメーカー。1980年代に今や伝説となっているバス ロッド「ARMS」を作成。最近では「Destroyer」 というロッドを造っている。ルアーも業界を騒がせるのに 十分なものを発売。
*8 DOG−X・POP−X:メガバスのトップウォーター ルアー。DogはペンシルベイトでPOPは当然ポッパー。 フォルムやカラーリングが素晴らしく、最近では入手が非常 に困難といわれる。
*9 ZEAL : 柏木重孝が作り出すトップウォーター専用 プラグを販売するメーカー。1980年に発足した。 ここ数年で、「アライくん」などが爆発的に売れたため、 超売筋のメーカーとなった。ルアー自体は昔に比べて非常に 出来が悪くなっているようで、水に浸けたら塗装が割れるなどの 悪評も高い。だが、いまだに人気の衰える気配がない。
*10 バルサ50 : 則 弘祐社長が作り出した日本で 初めてのバルサプラグ。初めはアルファ&クラフト社で、 今ではスポーツザウルス社となっている。昔から非常に 多くのファンがおり、最近では更なる人気を呼んでいる。 バルサ50のほかに、「ビッグラッシュ」「スマートア レック」「ホッツィ−トッツィ−」などの人気プラグ もある。最近では古きアメリカのトップウォーターロッド 「フィリップソン」やフェザーウエイトの「チャンピョン グリップ」などマニアにはうれしい製品を復刻している。
*11 ノトス : ティムコが窓口になっている ルアーメーカー。「レッドペッパー」はかなり以前 から販売している珍しい国産ペンシルベイト。
さて、次回は少々怪しいが、意外と宝が眠っていそうな店について書く予定です。
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